私が他人を愛せなくなった訳。


「ねぇ、誰か電話して起こそうよ♪」


その言葉を聞いて、みんなそれぞれ電話をかけ始めた。


ケータイを持っていない私が暇をもて余していると、結羽菜が一言。


「直樹にかけるかぁ」


結羽菜も直樹が好きではない。

きっと嫌がらせのつもりなのだろうが、直樹以上に私への嫌がらせなんじゃないか、と私は思った。


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