あわだま
一章

入学式□

「美桜~朝よ~起きなさ~い!」
チュンチュン……
「ん~もぅす…ご……」
「ほ~ら」
「うわッ、寒いじゃんかー!」
私は杉下美桜(スギシタ ミオ)
4月の朝はちょっとキツイ…
寝起きは特にテンションが低い。
普通に言えば
朝に弱いタイプ……
お母さんから布団を無理やりとられて
冷たい空気がスースー
入ってくる。
いつの間にか開いてるカーテンからは
日差しがこれでもか、ってぐらい
ギラギラしてる。
「ほら、ボーっとしてないで!
今日入学式でしょ?初日から
遅刻は目つけられるよ~?!」
お母さんが呆れたように言いながら
布団をたたんでいる。
ああああ!
そうだった…
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop