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怜…!


少し早く講義が終わったのか、数人の男の人達と賑やかにメニューを選んでいる。

久しぶりに見たかも…。

ぼんやり見惚れていた私にたまたま振り返った怜が気づいた。

あっ、マズっ…。

そうは思ったけど、私の目は怜を捉えて離さない。

こんなに見てたら絶対ヘンだって思われるからっ!

頭ではそうわかっているのに身体は言うことを聞いてくれない。

そんな私に怜が近づいてきて目の前に立った。

「何か久しぶりじゃねーか」

「う…ん」

怜の声に涙が出そう。

「何だぁ?怜。カノジョ?」

後ろから私を覗き込んだ男の人が怜に訊く。

「バッカ、ちげーよ。同居人」

「へー。こんな子と住んでてよくヘンな気にならねーな」

冗談めかして笑いを含んだその声に怜も笑って返す。

「どう見ても幼児だろ?俺は色気のない女に興味ねーの。なっ、倫」

「うん…」

「じゃ、な」

怜の言葉に頷くと私は席を立った。




わかってたけど面と向かって興味ないって言われるのは悲しい…。

私の想いは絶対知られちゃいけないとの決意を新たにした。
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