いじめられッ子には救済を。
30分くらい経っただろうか。
凌ちゃんサンも大人しく映画に集中してると思ったのに。
「のん。この俳優の名前なんだっけ??」
この言葉でまんまと顔をあげてしまったあたし。
隣にいるのは、いたずらッ子凌ちゃんサンと言うことも忘れて。
画面にはあたしが大ッ嫌いな幽霊サンのアップ。
『……ッ!!無理!!!
ホラー無理!!馬鹿!!嫌い!!』
クッションに頭突きする勢いで飛び込んだ。
凌ちゃんサンは隣で爆笑。
……こんにゃろ。