いじめられッ子には救済を。

保健室につくと先生は不在だった。


適当に利用ノートに名前を書くと、空いてるベットに連れていかれる。



「はい、おやすみ。」

くしゃっとあたしの頭を撫でる圭介クン。


『だからあたしは元気ですってば。』


「じゃあ熱計ってみろ。」



差し出された体温計を脇の下に挟み、しばし沈黙。


ピピピピ



…………38度9分。



いやいやいやいや。


…………38度9分。



「何度だった??」


『……ね、熱なんてねーし!!
折角だからサボるけどね!!

圭介クンはサボらず教室に戻りなさい!!!』


そのまま布団を被り、立てこもり。



38度9分なんて認めないし!!


機械の故障だし!!



………あー、頭痛い。




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