いじめられッ子には救済を。

………おいコラ。


『こいつと一緒にしないでくれます??

あたしは、誓ってかつあげなんかしたことありませんから。』



「お前な、オレだって、んなだっっせぇことするわけねーだろ。

第一な、うちは金持ちなんだ。

とる必要がねー。」


うわ。
コイツ、金持ちをサラッと自慢しやがった。



『てか、そんなに金が欲しいなら人からとんないで、働け。

自分で稼いだ金なら、いくら使っても文句は言わないから。』


「あと、オレの弟を金づるにするなんてお前ら勇気あんなァ?

それって、間接的にオレからも金とってるようなもんだってことわかってる??」



え、そうなのか??



「は、はいッ!!!

すみませんでした!!」



白井兄の凄まじい睨みに耐えられなくなったのか、泣きそうな顔で頭を下げるかつあげ集団。




「行くぞ。」

『うん。
白井弟もおいで。』

「…は、はい。」



白井弟の手をとってその場を離れた。



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