年上彼氏




「おい。」




彼は歩き出そうとした私の腕をつかんだ。




「なんですか?もう授業始まっちゃうんですけど」


私は軽く睨んでやった。




だって授業始まっちゃうんだもん。





「それがぶつかってきた奴の態度か?」




上から見下ろしながら言われた。




…腹立つ。






「すいませんでした。…これでいいですか?」



早く手離してよーっ


いつまでつかんでんだよ。




「お前生意気だな」




「…あの、手離して下さい」




「無理。」




はぁ?


意味わかんないし





「だって離したらどっか行くじゃん」




いや、当たり前だろ。


てかどっかじゃなくて授業だし。




もーなんなのこの人



王子ならもっと優しくできない訳?



てか誰だよ、こんな人に王子とかあだ名つけた奴。



みたいなかんじで私の心の中はいら立ちでいっぱいだった。








< 11 / 42 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop