夜明けのカンタータ《詩集》
朝と夜

朝日を知らぬ子供が願った明日を
笑う誰かが いうのだろう

「そうさすべて まぼろしさ」

涙を知らぬ子供が願ったかなしみを
笑うだれかが いうのだろう

「そうさすべて しんじつだ」


愛を知らぬ大人
色とりどりのキャンディ

しずかに幕を閉じるその手が
今日も冷たく光る

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