僕らの宇宙戦艦奮闘記



「お、おぅ。砲撃手チーム…。」


「カルラ、佐々木!」


「はい?」


「何?」


「ピーチダック全機…お前ら、二人で動かせるか?」


「そんな無茶な!」


 花子が叫ぶが…。


「無問題。」


 なぜか、韓国語で答えが返ってきた。


「できますの!」


 まぁ、あの二人は特別だからな。


 残ってくれたのが、天才佐々木と化け物カルラというのは、不幸中の幸いだ。


「なら、ピーチダック再度出撃!ホムラの護衛を頼む。」


「…了解。」


「カルラが01、03、05、俺が02、04を使う…で良いかな?」


「…いい、佐々木君は02だけで…。」


「いや、でも…。」


「その怪我…右腕、痛んでるの分かる。無理しちゃダメ。」


「‥‥‥‥。」


「ちょっと…カルラさん…もしかして…。」


 黙れや花子。


 ピーチダックの管理については、司令官こそが最高指揮権があるんや。


「01、03,04、05すべて、私が操縦担当。佐々木君は02.ピーチダック、出撃!」


 ピーチダック5機出撃。


 カルラ…ようやく本気出したか。


 まったく、佐々木君の怪我を気遣うとか、少しは成長しおったな。


 うちも負けられへん。
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