カレシ

コンビニに向かう間もコンビニについても二人であの人を探していたけど、見つからなかった。

「あーあ、残念っ」

コンビニの横にあるベンチに座りながら、あたし達は買ったジャガリコを食べていた。

「あれっまきじゃん」

声のした方を見ると、宏紀くんと直樹くんがカップラーメンを持ちながら歩いてきた。

「ひろくーん!おはよ」

まきも手をふる。

「お前メールくらい返せよな」

宏紀くんはちょっとスネてるみたいだ。

「ごめんーゆいと話すのに忙しくってさ」

ねっとまきはあたしを見た。

「宏紀くんごめんねーいっつもまきのこと取っちゃって」

「別にいーけどな、」

宏紀くん達はあたし達の前で地べたに座ると、ラーメンをすすり出した。

宏紀くん達はいつもコンビニでごはんを食べているらしい。

カフェテリアのオシャレな雰囲気が苦手みたい。

それからあたし達は久しぶりに4人でしゃべりながら過ごした。

< 60 / 177 >

この作品をシェア

pagetop