カレシ

助かった~
と思いながらまきと一緒に
駐車場に向かう。

「あの車だよっ」

まきが指差した方を見ると
車にもたれながら二人の
オシャレ感漂う男が
しゃべっていた。

「ひろくん!」

まきが呼びかけると
二人ともこっちを向いた。

「ひろくん、この子ゆいってゆーんだけど一緒に送ってくれない?」

うわ~なんかちょっと
申し訳なくなってきた。
しまったなー
と思っていると

「おー友達作れたか、
全然いいよ。ゆいちゃんだっけ?俺まきの彼氏の宏紀、仲良くしてな」

と言ってくれた。

「こちらこそ!なんかすいません!」

「気にすんなって。しかもタメだし敬語じゃなくていーよ」

笑いながらそう言ってくれた
宏紀くんはすっごい感じのいい爽やかボーイ。

きっと優しいんだろうな。

「ゆい!こっちはひろくんの友達の直樹くんだよ」

「おっす」

直樹くんはいかにも男っ
て感じの気の強そうなタイプ。

軽めに自己紹介を終えると
4人で車に乗りこむ。

車の中では
どこの高校から来たとか
まき達の馴れ初めとか
話しは尽きなかった。

3人とも同じ高校らしく
宏紀くんと直樹くんは
同じ学部らしい。

仲良し3人組の輪の中に
入れるのかなぁ
と最初は不安だったけど
みんな話しやすく
すぐに打ちとけた。

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