Honey×Masterの関係

あれから本当に毎日欠かさず放課後に壱宅にお邪魔しては練習し、特訓を受けた。


壱が雇った専属のプロバスケットプレイヤーの人が来て、地獄の日々が続いた。


もうムリ、辞めたい…って何度思ったか分からない。


でも私のモットーは、"やると決めたら投げ出さない。自分の限界は作らない"


必死にハードメニューについていった。


これだけ頑張ったんだから絶対勝つんだ。



もう大会は明日に迫り、地獄の特訓も終わりを迎えようとしていた。





―――――――…


「…ハァハァ…」

―――パシッ…シュッ


「―――はい、オッケー」

「ありがとうございます」

「じゃあ今日はこれで終わりね」

「…はい。今まで色々ありがとうございました」


三週間という長いようで短い期間、お世話になった麻矢(マヤ)先生に頭を下げた。


それに対し、優しく微笑んで
"良く頑張ったわね"
って言ってくれた瞬間、目頭が熱くなった。


壱は何も言ってくれなかったけど、コッチを見て一度頷いてくれた。


努力を認めてくれたような気がして何だか嬉しかった。




PM6:30

三週間の厳しい練習は幕を閉じた。






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