Honey×Masterの関係
「…そんな物足りねぇって顔すんな」
フッと笑う壱。
「…なぁッ!///」
半分図星を突かれた私は恥ずかしくなり、壱を睨んだ。
「その顔逆効果だって」
またもや顔を近付けてきたかと思い目を閉じると、デコピンを喰らった。
「いったーい!!」
「バーカ。ほら、寝とけ」
そう言って、布団を肩まで掛けてくれた。
――数分後…。
――ガラッ
「千優ッ大丈夫なのッ?」
勢いよく保健室の扉を開け、サンゴが入ってきた。
「サンゴごめんね。私はもう大丈夫だから」
「うぅ〜心配かけんな馬鹿ぁ…」
泣きながら、私に抱き着いた。
本当に私馬鹿だ…。
皆に迷惑掛けて、心配させちゃって。
「ごめん、ごめんねサンゴ…ありがとう」
私がそう言うと、サンゴは身体を離した。
「その代わり!千優の敵(カタキ)は取ってきたからね」
ピースしてヘヘンと胸を張るサンゴに、首を傾げた。
「優勝したんだッ、アタシ等」
その言葉に大会の事を言ってるんだって分かり、純粋に嬉しかった。
それに加え、少し悔しくてやり切れない気持ちもあったけど、仕方がない事だ。
自分が健康管理出来てなかったんだもん。
涙をぐっと堪え、サンゴにおめでとう、と言った。
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