BeacH (Eijis' black world *ZERO*)

【理由】

久しぶりのカイトからの連絡に少し期待していた手前、エイジはガッカリした。
「なぁんだ。やっぱりそう簡単に見つかるもんじゃないんだな…。」

エイジは少し声のトーンを下げて言った。

「当たり前や!相手はあの尾藤やぞ!そう簡単に見つかるわけないやろが!」

カイトがエイジの反応に少し逆ギレ気味で言った。

その時エイジはふと思った。

《そういえば、カイトと尾藤ってどういう関係なんだ?》

カイトが大阪に旅立つ日、同じ疑問を抱いたが、結局は聞きそびれてしまった事をエイジは思い出した。

そして意を決してカイトに聞く事にした。

「なぁカイト。お前と尾藤って…」

ところがカイトは質問を最後まで言う前に

「悪い!ちょっとヤボ用があるんや!また連絡する!!」

そう言って一方的に電話を切ってしまった。

まるでエイジの質問から逃げるように…。

《また聞きそびれちまった…。次の機会まで待つか…。》

そう思いながらもエイジはカイトと尾藤の過去が気になって仕方なかった。

そんなエイジを見ていたマスターが再び口を開いた。
「カイトは絶対に自分の過去を話したりしませんよ。例えそれが君であっても…。もし知りたいなら私が話して差し上げましょうか?」

その日に限ってやけに口数の多いマスターがエイジには不思議な生き物に見えた。
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