だいすきだよ 短編集☆
放送室までの道を二人で歩く。
ねぇ尚は知ってるかな?
あたし、
この時間が一番好きなんだよ。
だからわざといつも重いもの持ってるんだ。
なんて、口が裂けても言えないから、
「いつもごめんねー」
と明るく軽く返しておく。
「もう、先輩は頑張りすぎなんですよ!」
あたしは尚、と呼んでるのに
尚はあたしのこと〝先輩〟としか呼ばない。
まぁ中学1年生にもなれば女の先輩を名前で呼ぶなんて抵抗だらけだろうし…
なんてちょっとお姉さんぶった考え方をしてみたり。
「ねー尚」