だいすきだよ 短編集☆
「おはよー、羽菜。またやってんの?好きだねぇ」
はは、と笑いながら呆れたようにあたしを見つめるのは、
由利(ゆり)。
「好きだねぇ、じゃなくて!好きじゃないわよ!」
「嫌よ嫌よも好きのうちー…だろ?」
「ちっがうって言ってんだろっ!!」
またドッとクラスに笑いが起こる。
「お前らまたやってるのか。仲がいいのもいいが、席につけ」
「違うって、先生~!!」
「ありがとうございます!」
「ハッハッハ、青春青春。結構だ。」
「…お前はお礼言ってんじゃねーよ!!」
こんな感じで先生にもからかわれる毎日。