だいすきだよ 短編集☆




「で、でも京…彼女は?!」


「やっぱりお前気付かなかったのか。コドモだなー」


「え、で、でも…」



状況が呑み込めないあたしに、笑いながら説明してくれた。


「だーかーら、あいつはただの友達!

だから、お前に「え、この子が彼女!?」って聞いたんだよ。

あいつが彼女だったら、そんなことわざわざ聞かないだろ?」



「で、でも、京、彼女って…」


「…わざわざ大学までお前が来たのが嬉しくて、

逆に意地悪した」



またそっぽを向いて、ボソッと言った京が


やっぱり愛しかった。





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