素敵な片思い
「…ハイ」


本当に、この人は。私を心配してるフリして、実はからかってるのかな。







「なぁ…今日呑みに行けへん?」


「えっ?」


顔を上げて彼の顔を見た瞬間、


カコン


といういい音をさせ、見事缶はゴミ箱の中へ吸い込まれていった。











…完敗。


きっと、私はこの時から既に


この人の不思議な魅力の


…トリコだったんだ。






< 11 / 484 >

この作品をシェア

pagetop