素敵な片思い
「…えっ?ち…違うってば。何でそういう発想!?」


「へへっ。残念でした~、オレカノジョいるし」


知ってるってば。何ソレ、自慢?どうせ私はいませんよ~だ。


杉浦くんはニヤニヤしながらも相変わらず私の方は見ず、ポンとキーボードを打つと、書類をプリントアウトしてパソコンを閉じた。


「終わりっ。さ、帰ろーぜ」


「早~い。入力するの意外と早いんだね!」


「ま~、若いんで?小玉さんすげー機械オンチだぜ。あの人の場合、営業のトラブルはねーけど入力にやたら時間かかっから。後、集中力がねぇ」


何かのエピソードを思い出したのか、フフって一人で思い出し笑いしてる。


ふ~ん。小玉さん、集中力ないんだ?


う。カノジョの話思い出した。ちょこっとモヤモヤしてくる。


「相原、時間ある?飯一人で食うのも何だしさー。ちょっと付き合えよ」


「えー…」


「…オイ、えーはないだろ~?」


杉浦くんは私が本気で言ってないのが分かったのか、そう言いつつも笑っていた。


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