素敵な片思い
「いつって…そんなんわかんねー。何だよ、オレにカノジョと早く別れろってか?」


「そーいう意味じゃないよ。…杉浦くんフザけてないで、もっと真剣にカノジョと向き合ったら?

フラれたら、同期として話聞いてあげる」


「フザケ…って何なんだよ。ふざけてねーしっ、オイ待てって」






彼を無視して、そのまま自分の席に戻った。


杉浦くんは、私を追いかけて来て何か言おうとしてたけど、


いつの間にか、後ろから歩いてきた部長につかまっていた…。


「お!杉浦。今日はオマエと同行や。すぐ支度せぇよ」


「え、マジっスか?部長、今日は小玉さんとじゃ…」


「あいつ勝手に時間変えよってん。スケジュール合わんようになってもぉてな」


「ハイ。じゃ、用意してきます」


杉浦くんは、私に弁解する事もすっかり忘れ、自分の席に走って行く。





小玉さん…、私のせいで


部長との約束まで蹴る事になっちゃったんだ。


どのみち間に合わんし、えーねんで。って言ってくれたけど、


迷惑かけたのには違いないよね。



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