素敵な片思い
「相原、早かったじゃん。もーちょっとゆっくりで良かったのに」


杉浦くんはサングラスを少しズラし、隙間から目をのぞかせる。


「もう用意できてたから。で、今日はどこ行くの?」


「んなもん、海に決まってんじゃん!」


え、またぁ?


こないだケーブルで海見たのに。


と思いつつ、口には出さない。


「海ねぇ……」


「あ、イヤかよ。夕日見ながら語り合おうぜ!」


ホント、語り合うの好きだよねぇ。杉浦くんて。


呆れつつも、とりあえずシートベルトをつける。







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