素敵な片思い
真っ青な顔した杉浦くんと、嫌そ~な顔の横山ありさちゃんが部屋に入ってくる。


「もぉ小玉さ~ん。杉浦…責任持って連れて帰って下さいよぉ?」


「あいあ~い。わあっとるでぇ?」


「…小玉さん。大丈夫ですかぁ?うわーダメじゃん。私、二人も介抱できないからっ!」


えっ?


隣の小玉さんを見ると、テーブルに突っ伏して…片手を上げてるだけ。


…あれ?


さっき私と、真面目に会話してたよね?


うそぉ…何でぇ?


横山ありさちゃんに腕をぐっと引っ張られ、小玉さんはフラフラと立ち上がる。


頭をグラグラと揺らし、小玉さんはニコニコと微笑んでいた。




< 56 / 484 >

この作品をシェア

pagetop