彼蜜sweet【完】
「砂になれ、砂に♪」
そう言って笑った後藤のノリは…どことなく…ショウに似てた。
くそぉ…。今頃アイツの顔が出てきやがった…。
「つーかさ?お前、こんなとこに『アレ』置いてたらやべぇだろ~?」
「あ゛??」
『アレ』って何だよ??
俺なんか…おいたっけ??
「てめぇが姫にあげる予定のアレだっつの」
「……!て、てめッ…///」
「雑誌、置きっぱなしだぞ」
後藤が指を指した。
俺の腕枕の下敷きになってたのは、綾乃と…
日本と別れる際に渡そうと思ってるプレゼント、
…が載ってる雑誌。
女がすきそうなもんばっかり載ってやがる。
「今日、姫日直だからもーすぐ帰ってくるしな」
キラキラすぎて目ぇ痛ぇよ。