彼蜜sweet【完】


「あぁ、帰ってたのか」



「あぁ」



親父に声をかけられ不覚にもビクついてしまった。…帰ってればいつものことなのに。




口をきくといつも喧嘩するから俺はあえて親父と喋らない。




「お前…学校はどうなんだ」



「………。」



「…親父にする態度がそれか…」




始まる前にこの部屋から出る、それが今俺の頭を支配している。



俺の部屋にアイツが待ってるし。



冷蔵庫にあった缶ジュースとケーキを取り出した。珍しく今日は御袋が甘いものを食べたくなったらしい。


静かに閉め、親父を睨む。



昔から仲の悪い親子だったな…と考えても苛々する。



「どーでもいーだろ」



「なんっ…!!!」




バタンッ




< 58 / 363 >

この作品をシェア

pagetop