姫サロンへようこそ
「女神さん。久しぶり。仕事は上手くいってる?」
「ええ。上々よ。あんたのほうは?」
ハハッ!! と大きい笑い声のせいで私の機嫌は急降下。
形式の挨拶だから仕方が無く聞いてやったのに。
そうじゃなかったら、あんたのことなんて聞かないわよ!!
「『あんた』か・・・・。
組織の中で俺のこと『あんた』なんて呼べるやつ女神さんぐらいだよ!」
「なんてったってあんたは組織のトップに限りなく近い存在だからね。
しかもあんたは嫌なやつに容赦が無いって有名よ。
もう少し優しい心を持つとかできない訳?」
「俺には無理。
そういうことは組織のトップであり、神の領域である女神さんがやってくれれば十分でしょ」
女神様、女神様って五月蝿いやつ・・・。
私は人と違うところがあっても、
バケモノと罵られても、
本質は、ただの人間なのに。