姫サロンへようこそ
真麻は麗の帰りをすごく喜んだ。
「早く明日にならないかな~。
麗、イギリスから来るって言うからお土産いっぱい頼んだの!」
「真麻! 現金なやつ!!」
そういうと、「冗談。」と笑われた。
ホント冗談でよかった。
「でも、『あのこと』がトラウマになってなければいいな。
麗にとっては最後の高校生活だもん。楽しんで卒業して欲しいよ」
・・・本当にね。
もしかしたら、日本にいる最後の一年かもしれない。
麗はノーベル賞を取ったことで全13ヶ国から大学のオファーがきている。
もちろん、有名な研究所からも。
麗の両親はそもそもアメリカに住んでいるから、日本にいる必要が無いの。