姫サロンへようこそ
逃げ道を探した。自分はもう勉強は駄目だとわかった。
ならば……。
そう思い俺はカットの道に走った。
なかなか良い腕を持っていると褒められた。
褒められるという行為は思った以上に温かい事を知った。
のめり込む内に楽しくなった。もっと、もっと!と思いはじめたとき……
「貴方に技術はいらないのよ。
貴方に必要なのは帝王学とか経営学とか……」
また親の圧力がかかった。
そして俺は
「俺はてめぇらの思った通りに動くと思ってるのか!?
俺はお前らの駒じゃない!!」
初めて反抗をした……。