ダイヤモンド・ヒーロー
マウンド…… ダイヤモンドの上で誰よりも輝いている湊人。
その輝きは、まるで……。
神様が舞い降りたような輝き―――。
誰よりも野球が好きで……。
いつも、野球について語ってくれる湊人が…… 大好き。
「マウンドって“ダイヤモンド”みたいだよなっ」
野球の事になると、子供のように無邪気に話す湊人が大好きだった。
だからね、湊人。
いつしか…… あたしも“野球”が好きになったみたい。
「――― 約束、だよ」
あたしたちの最後の日。
“約束” したよね?
あの“約束” まだ覚えている?