甘く深くささやいて!!
第一章

 青のペンキで塗りつぶしたような空を窓越しに仰ぎ見る、

 
 車が学校に到着すると同時に、振り返り慌てたそぶりで深々とお辞儀をする生徒に、こっそりため息をついた

「おはようございます、松葉様」

 そう言いながら貼り付けたような笑顔で教頭がいつものように出迎える

 …いつも思うけど本当に気持ち悪い、


 理事長の孫で大手企業の社長令嬢、だからこんな対応をしてくる、

 そんな学校が私は嫌いだった

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