キミの心の声を聞かせて
第二章

意味不明な心

昼休みの教室。周りがグループを作りたむろっている中。

あたしは、窓から空にスーッと伸びている一本の飛行機雲を眺めていた。


きょうの空は、どことなく寂しい色で。

こんな日は、甘いミルクティが飲みたい気分になるのはなぜだろう?


子供の頃からそうだった。

心が寂しくなる時は、うんと甘いミルクティを母に作ってもらってよく飲んでいた。


甘いものを飲むと心の奥が、ほんわか癒やされる気がした。


うちの学校の自販機には、悲しいことにミルクティは置いてない。


帰りにコンビニにでもよろうかな…。ボケッと空を眺めてそんな事ばかり考えていたら



「中山さん」


不意に声をかけられ、振り返ってみたら…仲本美紀が無垢な笑顔であたしを見ていた。




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