えがおのしずく。
「未来…」


前を見ると優しくが差し伸べられていた。

多岐君の手…


「行こ…」


気づくとあたしはその手をつかんでいた。

そして優しく握り返される…

あたたかい…

さっきまであたしの中にあったいろんな気持ちがどんどん洗い流されていく。

そしてただ一つのことだけを考える。

多岐君のことだけを…

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