一匹狼と天然子羊
そして数年後――。

あれから3年半が経ち、私達は20歳になっていた。


今でも弘人くんとの関係は続いている。

そして今日は、私と弘人くんの結婚式の日だ。


この5年間、色んな事があったけど、でも今になっては全ていい思い出だ。


「そろそろご準備致しましょうね?」

「はい」

その時、控え室の扉がなった。

「入っていいか?」

弘人くんだった。

「あ、うん」

弘人くんは扉を開けて、パッと私を見ると、扉を閉めてしまった。

「もう、綺麗とか何かないの?」

「ふふ、余りにもお綺麗だから、見とれていたんでしょ?」

「そうかな?」

「そうですよ」
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