咲と亮
「…ん。なに?」
振り返る時に、ノブと目が合った。
毎回、なにか言いたいようだが…生憎わからないぞノブ。
振り返れば、やはり女子が俺の方を向いて立っている。
えーと…
「五十嵐さん」
隣のクラスの学級委員だ。
委員会では咲じゃない方の隣が、この人。
女の子らしい、ふんわりした子。
俺にしては、よく話してる頻度の女子だ。
今回の文化祭の委員会ごとの係、一緒だし。
「うん…。ちょっと、今いいかな」
「いいよ。あ、移動すっか?」
「…うんお願い」