咲と亮


…と油断させといて。

ニヤリと笑う咲の顔は邪悪。


「どうしよう~琉羽」

咲の、困ったときは琉羽まかせ、の攻撃!

ぱしゃ。
「まかせなさい。この寝顔の写メをファンクラブに売ってくるわね」
「!」

亮に効果バツグンだ!

「ついでに安達くんに膝枕したい子探してく「すいませんでした」



琉羽のトドメの一撃に、亮は咲の肩から起き上がって気をつけ。

「ってあ!いねえ!」
「おしい。ちょっとの差で、琉羽は教室でていったよ」
「まじかよ!」
「ボロ儲けねオホホ~て高笑いしてたしね彼女は本気」
「んなああああ」

あの悪魔あああ!と廊下に声を響かせて、遠ざかる亮。


…を見送って咲は、

「ノブ~みんな元気だね」
「う~、ん」
「次の授業て宿題ないよね」
「…あった」
「え!忘れてた!…けど、賢ちゃんだから良いよね別に」
「…ん」

自分たちがクラスメイトに見守られてるなんて知らない彼らは、
毎日マイペースに過ごしているのであった。



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