意地悪なキミと恋の勉強


「……李呼ちゃんの気持ちがはっきりしたら
朱里に聞いてみればいいよ。

今は、テストに向けて
頑張んなきゃ。


朱里は“ライバル”なんでしょ?」



「……ぅん…ありがとう」




智純くんの優しい笑顔に


救われる。



「……じゃ、また明日」


「…うん……」




涙は止まった。



大丈夫……





朱里…?


あたしが気付くまで



待っててくれる?




ううん



待ってて。




「…よし、今から勉強だ!!!」



さっさと家に帰って

勉強しよう!!



軽くなった気持ち。


朱里に負けたくない。



やっと


思い出したよ?



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