意地悪なキミと恋の勉強


一向に

やめる気配のない朱里。



それどころか……





「まだイヤ。
もっとしていたい」



なーんて

可愛い声で言う始末。




はぁ…もうっ!!!!




「……ちょっとだけね…?」




そんな朱里を許しちゃうあたし。



……はぁ、甘いなぁ

あたし。




でも


朱里にキスされるの

嫌いじゃない。




むしろ


してほしい……けど…




「ぁっ……ん、苦しっ…!!!!」




苦しくなったら


やめてほしい………な。




「いったっ!!

殴ることないじゃんか!!!」



「…バカっ!!!ばかり!!!!」



あたしは朱里を置いて

一人で階段を下りた。



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