意地悪なキミと恋の勉強


「朱里、一人じゃ帰れなくない?フラフラしてるじゃん」



「えー??大丈夫だよ」




いやいや……


あたしに肩を借りながら
言われても、説得力ないし。




「あたし、朱里の家まで行くよ。まだ昼間だし」



テストの日は、午前中だけだから

まだ昼間の12時。




まだ太陽がギラギラしてるから


問題ないし。




「なんなら、少しだけ
看病してから帰るよ。

なんか食べなきゃいけないし」




ね? と聞くと


朱里は微笑んで




「ん」


と、言ってくれた。




……やったぁ。



朱里の笑顔は


具合が悪くても

キラキラしてる……



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