意地悪なキミと恋の勉強


次の日


昨日言ってた通り

家に李呼は来なかった。




……なんだ、これ…


妙に、心臓が痛い…




「いってきます……」



俺は、一人で学校に向かった。





「ぁ、朱里っ!!!
おはよー」


「……チッ、朝からうるせぇな」



「なんだそれっ!!!ひでぇなぁ」



途中で、ばったり

友達に会った。



池田 智純 イケダ トモズミ


ヤンキーみたいな

見た目とは裏腹に


めちゃくちゃ女っぽいヤツ。



恋する乙女…??




「なんでそんな
不機嫌なんだよっ!!!

まさか、振られた…?」




なぜか目を輝かせて

聞いてくる智純。



振られた話って

そんな楽しいのか?




「ったく、どいつもコイツも……

違ぇよ、彼女なんかいねぇし」



「なんだ、違うのか。

この世の終わりみたいな顔してるからさ。……てっきり」




……そんな酷い顔してるか?



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