君の全てを教えて。
その人は下を向いた。
・・・・・?
『あな・・さんは・・
・・でしまっ・・・の。』
雨の音がうるさくて
聞き取れなかった。
なんて・・
言ったの・・・?
「優斗!!!!」
「っ・・」
目の前には和輝。
外は土砂降りの雨だった。
もう朝か・・。
「優斗、
お前・・・泣いたろ。」
「え?」
見ると枕に染みが
出来ていた。
「・・・優斗。」
「大丈夫だよ。
朝起こしてくれる奴が
いてくれるだけでも幸せだっつーの。」
「あはは、そっか。」
俺は夢のことなど
頭から振り払い和輝と共に登校した。
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