約束の誓い
「…うん。じゃ杏、また相談のってくれる?」

「もちろん。美雨のためじゃん!!それにあたしたち親友やん!?」

「ありがとう」



「はい整列…。今からサーブ練習します!!じゃ開始!!!」

顧問が言う。


「杏、私ボールとってくる!」

「OK!!」

「はい、ボール」

「ありがとう」

「じゃあ、サーブするね」

「オーエス!!」

「あ゙っっっ」

美雨のボールがバスケをしていた海斗に当たった。

「あっ…海…海斗」


ドン…トン……トン……

ドンと海斗の倒れる音。
バレーボールの跳ねる音。

体育館中にむなしく鳴り響く2つの音。

私には時間が止まったような感じがした…。



みんなは海斗のもとへ集まる。

私は…頭が真っ白になった。

ほんの一瞬の出来事なのに、何時間もの時が経ったかのよう…。

…言葉にならない。



「美雨!?美雨!?」

ん゙!?
杏の呼ぶ声で、ふと我にかえった。


━━━海…斗━━━


おそるおそる行ってみた。






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