最大級の愛




あの出来事が起こったのは、私が高2の夏でした。バスケ部の私は先輩の引退試合に出ることになったのです。(もちろん)自信なんてない、いやむしろ他の人にして下さい。そう思っていた。

試合中。相手が私を押してボールを奪った。もちろん………

「ファール!!」

私はその時、頭を打った。ゴツンとリアルに。石頭だから響いた。

「大丈夫!?未来」

「…はい、大丈夫です」

私にはフリースローの権利がある。

私はフリースローラインに立ち、ふらふらしながら、ボールを見た。目がぼやける……だけど打たなきゃ!!先輩の最後の…。

あたしはフリースローを打った。お願いします。神様。もしいるなら…入れて下さい!!!


『パスッ』


フリースローは入り、私たちは逆転して勝ちました。因みに私はフラフラ。頭を打って脳震盪を起こしたらしい。だけど以上に頭が痛い。おかしい…。

私は帰り道、フラフラになって倒れてしまった。ああ、さようならみんなありがとう。

と、思ったのに。




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