君の手
#1
心地のいい春風が吹くなか、俺達は出会った。
「つーかよ、竜也にも行ける高校あったんだな!」
「それ俺も思った!
竜也が高校ねぇ…」
「お前等、どーいう意味だよ、それ」
本当は高校なんて行かないで家でのんびりとか、
バイトしたり、ニートになったりとか
だらし無い人生を送るつもりだった。
なんの期待もない俺の人生
高校行ったら女つくる
だとか、
最高の高校生活を送る
みたいな希望の光もみえない俺の人生。
でも一つだけ、たった一つだけど…
譲れないし、大切なものがあった。