メガネの裏はひとりじめⅠ



お昼を食べ終わって、水族館も見て回ったし。帰るにはまだまだたーっぷり時間があったから次はショッピングモールへ。



可愛いお店の服とか小物とかを見て、アイスも食べたりして超充実。時間はあっという間に過ぎていった。



それでも、まだ夜の8時。



決められた門限は11時で、あと3時間も一緒にいられるのに、道留君は[ダメ。それでも家の人が心配するでしょ?]可鈴は女の子なんだからって。



大丈夫、ダメ、いける、ダメ、大丈夫大丈夫、ダメ。



そんな会話の繰り返し。



最後には道留君はあたしが何を言っても耳を傾けてくれなくなった。キュッと繋いだ手を引っ張るだけで。



道留君と一緒にいて楽しいから。道留君が好きだから。まだ帰りたくないっていう気持ちから出たわがまま。



女の子だからって心配してくれるのはすごく嬉しい。けど、それよりもしょうがないなって。ちょっとだけでも一緒にいてくれたらもっと嬉しかった。



ふて腐れるあたしに道を聞きながら家まで送ってくれた道留君に対して直らない最悪な態度。



なのに、道留君はほんとに優しい。


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