【完】王子様は年上男子!?―年上王子様と年下美少女☆―
「……いえ。別に」


私はテーブルに視線を向けた。




「……彼氏か?」


その一言に、私は思わず顔を上げた。




「……そうなのか?」


谷口先輩が私をジッと見つめる。




「…………」


私は黙り込んだままなにも言えなくなった。




「……まあ、言いたくなきゃ言わなくてもいいけどさ」


谷口先輩はそう言うと、私の頭を撫でた。
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