【完】王子様は年上男子!?―年上王子様と年下美少女☆―
「や、やめてくだ……」

谷口先輩はいきなり唇を塞いできた。




「……ん」


"ちゅっ"と立てて、唇が離れた。




「……なっ、なにするんですか!!」


「これでお前はもう俺のもんだ」




私がそう言うと、谷口先輩はニヤリと微笑みそう言った。


……その微笑みに、鳥肌が立った。




「…………」


私はただ、谷口先輩を見つめながら黙るしかなかった。




「お前は今日から俺の女だから。俺と付き合ってることはナイショな」


「え?あっ、ちょっと!!谷口先輩っ!!」




谷口先輩は爽やかな笑顔を浮かべると、そのまま会議室を出て行った。
< 67 / 188 >

この作品をシェア

pagetop