【続】婚約者は旦那様♪
「・・・なんで俺のほうを見ない?」
「っ・・・・」
いくら促されても頑として振り向かない私。
虚しく時は流れる--
“グイッ”
「えっ・・・」
突然、手を引っ張られた。
「っ・・・たつ・・・や・・・」
気付いた時にはすでに遅し。
達也の膝の上に座らされ、両手で顔を包まれてしまっていた。
これじゃあ、逃げようにも逃げられない。
「・・・言えよ」
でも、達也の口からこぼれた言葉は私の予想よりも優しく…切なく心に響いた。
そして、その甘い響きが私の涙腺を弱くする。