届かない想い


もうすでに、私の目の前には、すごい人だかりができていた。


…あの中に入って探さなきゃいけないの…?

はぁ~。

早くみんな何処か行ってくれないかなぁ…


そんなことを思い、ザワザワ騒がしい目の前の人だかりをゆっくり見つめることにした。


だが…――


「おはよう♪
クラス表見ないの?」


そんな声が、私の背中を叩きながらある人物が言ってきた。


こんなことするのは一人しかいない。



私の親友…―


相川嘉那(アイカワカナ)。



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