キミが居た病院

 意を決して一歩踏み出す。

 ある場所まで行けば、そこから先へは進めなくなるだろう。


 ――あの夢ならば。


 だが、歩いても歩いても止まらなかった。

 段々と二人に近付いていき、とうとう辿りついた。

 だが、二人の表情は夢と全く同じだった。

 こちらを見ているのだが、優香のその先を見ているようなのだ。

 虚ろな目をし、それでいて哀愁漂うその顔に、なんだか胸が締め付けられる。


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