キミが居た病院

 頭を撫でられているのは、恥ずかしいけれど心地がよく、更に眠気を誘う。

「おやすみ……」

 その言葉を最後に、優香は夢の中に落ちていく。


「優香。一つだけ教えてあげる」


 たとえ聞こえていなくても、秋人は喋り続けた。


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