マスカラ〜年下男子の甘い秘密〜[完]
『はぁ…』
別の階の化粧室に行きながら盛大にため息を吐く

会社の人間に見られてたとは…
別にやましい事をした訳じゃないのに、自分自身がこの気持ちに名前を付けてあげないからややこしくてたまらない

苦笑いしながら廊下の窓に近づいた

地上を見下ろすと車が小さく見える

せっかく午前中は蓮の事を考えなくて済んだのに…

『…蓮の事なんか別に…』
一人小さく呟いて慌て唇を押さえる

今朝から蓮の事ばかり考えている…

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